仕事

電通の一件で心に留めたい元インド大統領の名言「仕事を愛せ、でも会社は愛すな」

2016/12/21

仕事を愛せ

既に多くの方が取り上げていますが、電通で若い女性社員が、長時間労働を強いられて自殺に至ってしまいました。

「電通」という日本を象徴するエリート大企業で起きた事件だから注目されていますが、過労やパワハラなどの問題は、日本のたくさんの企業で起きていることです。

つまりこれは電通特有の問題というより、日本社会そのものの闇です。

Change.orgのように、今回の電通の件で多くの人が注目して、ウェブなどを中心にどんどん議論が拡散して、日本が変わるきっかけになるのはいいことだと思います。

私はこのような一件が2度と起きないで欲しいと思いますが、今この瞬間も、似たようなことで苦しんでいる方は日本中、特に東京の企業において沢山いるのだと思います。

もちろんそれぞれの企業や経営者が意識してちゃんと変貌を遂げてくれるのがベストです。でもおそらく電通のような企業がその体質を変えるには相当の時間を要することでしょう。そしたらもはや従業員それぞれの意識を変える方が早いのではないか、と思います。

私はフランスにしばらく住んでいたのですが、そこではよくストライキがありました。少しでも理不尽なことがある場合、フランス人は行動を起こしますが、日本人はただただ我慢。フランスまでいくと極端かもですが、日本人は明らかに我慢しすぎ。

根性論で上手くやってきた今の上司は部下に我慢を強要する→周りのみんなもそうしているから自分も我慢せざるを得ない→その部下が上司になった時にまた同じことをする、というスパイラルは今後も繰り返されるでしょう。

この電通の一件を機に、1人でも多くのサラリーマンが「働く」や「生きる」とは何かについて改めて考え、行動するようになればいいなと思っています。ここでは考えるきっかけ作りとして以下のようなネタを挙げてみました。

仕事を愛しなさい。でも会社を愛するのはやめなさい

仕事を愛しなさい。でも会社を愛するのはやめなさい。いつかその会社があなたを愛するのを止めるかもしれないからです。

ーアブドゥル・カラーム、第11代インド大統領

インドという1国のトップの方がこんなメッセージを残しているのだからすごいですよね。彼はさらに詳しく以下のようなメッセージを残しています。

常に定時でオフィスを出よう

  1. 仕事は終わりなきプロセスです。仕事を完了させることは一生出来ません。
  2. クライアントの利益はあなたの家族より大事なのでしょうか。
  3. あなたがもし人生で失敗したら、助けの手を差し伸べてくれるのはあなたの上司やクライアントではありません。あなたの家族や友達です。
  4. オフィスに行き、家に帰り、寝るだけが人生ではありません。人生とはそれ以上のものです。社交したり、気晴らしをしたり、運動をしたり、リラックスしたりする時間が必要です。あなたの人生を無意味なものにしないでください。
  5. オフィスに夜遅くまで残っている人はハードワーカーではありません。その人は決められた時間で仕事をこなせない愚か者です。更に、プライベートや社交に時間を割けない人生の負け犬でもあります。
  6. あなたは、機械となって無意味な人生を送るために一生懸命勉強して頑張ってきたわけではないでしょう。
  7. もしあなたの上司が、あなたを遅くまで働くことを強要するなら、この文章をその人に見せてあげてください。彼も人生を意味あるものとするよう心がけるでしょう。

「生きる=仕事」が通用するのは一部の例外

人間は基本的に、仕事をするために生きているのではなく、生きるために仕事をしています。命より大切なものではないですからね。

一方で、私の周りには一部「生きる=仕事」になっている人種が存在します。起業家など仕事においても「自分の時間を生きる」人たちです。この人たちは強烈な自分の意思にドライブされているので基本的にいくら働いても過労になることはありません。

世界最高峰の起業家であるイーロンマスクは次のような名言を残しています。

成功したいのなら、1週間に100時間働け

これは彼が「自分の時間を生きる」人だから成り立ちます。「他人の時間を生きる」サラリーマンは真に受けない方がいいかもしれません。

根性に逃げるな

日本はOECD諸国の中でも、最も労働生産性の低い国だと言われています。今回の電通の一件は、明らかにこの低い労働生産性に関連した話だと思います。日本のトップクラスの企業がこれで、他の多くの企業もこれでは生産性が低くて当たり前かもしれません。

以下は私のお気に入りのビジネス書「イシューからはじめよ」の一節:

僕自身の体験を踏まえ、一緒に仕事をする若い人によくするアドバイスがもうひとつある。それは「根性に逃げるな」ということだ。

労働時間なんてどうでもいい。価値のあるアプトプットが生まれればいいのだ。たとえ1日に5分しか働いていなくても、合意した以上のアウトプットをスケジュールどおりに、あるいはそれより前に生み出せていれば何の問題もない。「一所懸命にやっています」「昨日も徹夜でした」といった頑張り方は「バリューのある仕事」を求める世界では不要だ。最悪なのは、残業や休日出勤を重ねるものの「この程度のアウトプットなら、規定時間だけ働けばよいのでは」と周囲に思われてしまうパターンだ。

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